- OS:OS X 10.6.6 以降
- 掲載時の価格:600円
- こんな方にお勧め:
- iPhoneに長文のテキストを入力したい方。
- iPhoneをリモート操作したい方。
- 複数のiPhoneを1台のMacで操作したい方。
- iPhoneのために別途キーボードを要するのは面倒だと思う方。
- チェックポイント:Macのキーボードを利用して、iPhoneで長文入力を可能にする便利アプリです。単純なキー入力だけでなく、iPhoneのホームボタンのクリックや、明るさの調整、ミュージックの一時停止や音量調整などの特殊操作も可能です。
上記はいずれもiPhoneアプリですが、 今回ご紹介のType2PhoneはiPhoneに何もインストール必要がありません。Macにインストールして設定をするだけで利用できるアプリです。しかもMacからiPhoneの動作のほとんどを操作できるのです。
Type2Phoneは、極々単純に言い切ってしまうと、MacのキーボードをiPhoneのBluetoothキーボードにしてしまうアプリです。ソフトウェア的に制御しているので、外付けのキーボードでも問題なく利用できます。事実、わたしはMacにWindows用のJISキーボードを繋いで利用していますが、この外付けキーボードでもiPhoneへの入力ができます。iPhone用に別途キーボードを用意する必要がないので、省スペースと低コストを実現することができます。
Type2Phoneを起動直後の画面です。まずは、Bluetoothの設定とType2Phoneの設定を変更する必要があります。
MacとiPhoneをBluetoothでペアリングする必要があります。Mac・iPhone共にBluetoothをオンにしましょう。双方の設定画面を開いて、数クリックでペアリングできます。下図はMac側はシステム環境設定のBluetooth設定画面です。まだペアリングしていない場合は、ペアリングボタンをクリックしましょう。iPhoneの画面で確認ボタンをタップすればペアリング完了です。一度ペアリングすれば次回以降、Type2Phoneは自動的にiPhoneを探して接続してくれます。
初期状態ではUSキーボードになっています。このままでは日本語がうまく入力できませんので右肩の国旗マークをクリックして「Japanese QWERTY」を選びましょう。
準備はこれだけです。こうして書くと面倒に見えるかもしれませんが、ホンの数分で完了します。
これだけでMacのキーボードから、iPhoneへの長文を快適に行うことができます。入力の遅延もなく、違和感はまったくありません。
iPhone側の入力切替(日本語←→英語)は、メニューから切り替えることができます。Command+スペースキーで切り替えることもできますが、Mac側の設定が優先されますので、Command+スペースキーを入力ソースの切替に利用されている方はMac側の設定をオフにする必要があります。
Type2Phoneはキー入力をiPhoneに送り出しているだけなので、Macの入力ソースは関係ありません。日本語でもアルファベットでも同様に扱われるので、アルファベット入力(日本語をオフ)にする方が快適に利用できます。
キー入力だけでなく、iPhone固有の動作も行うことができます。iPhoneをロックすることもできます。
明るさの調整・iPhoneのロック・ホームボタンのクリック・キーボード切り替え・スポットライト(検索)といった一般的な操作やミュージックアプリでの再生/停止・次の曲/前の曲・音量の増減といったリモート操作が可能です。なにげにロックとホームボタンの機能は便利ですよ。
更に、iPhoneのVoiceOver機能をオンにすると、より複雑な操作をMacからリモートで行うことができます。ホーム画面からアプリを選び、起動させ、画面を上特定の部分をタップして・・・とか、ホームボタンをダブルタップしてアプリを切り替えて・・・とか、かなりしたい放題のリモートコントロールが可能です。
しかもType2Phoneではキーマクロを組むこともできますので、VoiceOverを含めた操作とキー入力を一連の動作として登録し、繰り返し利用することができます。
ただし、iPhoneでVoiceOver機能を有効にすると普通にiPhoneを操作する時にはとても不便になってしまいますので、ケースバイケースでオン/オフして利用するのが良いでしょう。
Type2Phoneは通常1,000円で販売されているアプリです。時々ディスカウントセールを行っており、現時点では600円に値下げされています。Bluetoothキーボードを1台買うよりもお安いですし、机を余分に塞がないのでお勧めです。
本当に、デスク上でiPhoneでしか利用できないアプリで、長文を入力したい時にはとても重宝します。ぶっちゃけ、Type2PhoneでTwitter・Messenger・LINEに入力していても、はた目からは気づかれにくいでしょう。ホームボタンクリックやロック機能にショートカットを設定できればパニックボタン代わりになったのになぁ(笑)