2014年3月5日水曜日

【号外】消費税値上げとアプリの価格についての考察。

4月から消費税率がアップされます。まもなく迫った期日を前に、巷では値札の張替をはじめ、準備に大変のようです。今はあちこちに税別と税込が混在しています。そんな中、スーパーで税別と税込の値札を眺めながら、フト思いつきました。「4月以降、iPhoneアプリの値段はどうなるの?」

結論から申しましょう。

「気になるアプリがあるのなら、今のうちに購入しておいた方がいい。」

私論ですが、わたしはこう考えます。以下で、その根拠をお話ししましょう。

実は、iPhoneアプリの販売価格は、金額で決められているのではありません。各アプリはTierと呼ばれる米ドルを基準としたランクのいずれかを選ぶのです。例えば、Tier1は、0.99ドル、Tire2は1.99ドルです。これが現在の設定では、日本円にすると、それぞれ100円と200円になるわけです。

Appleは過去2回、突然の価格改定を行っていますが、これはAppleにとっては価格改定でも何でもなくて、単に為替レートを変更しただけなのです。Tire1=0.99ドル、これは変わっていません。つまり、

Appleは価格表(Tireリスト) を変更しない。

さて、価格変更は為替レートを変更しただけだった、と述べました。つまり、Appleは為替差損益を負担しないと言う事です。すなわち、

Appleは消費税の増加分を自己負担しない。

そして、各デベロッパに支払われるアプリの売上は当然の様に、

消費税を差し引いて金額で支払われる。

と、ココまでは予想でも何でもありません。事実です。
つまり、Appleにとっては、消費税率の変更にともなう日本円販売価格を変更する積極的な理由は無いという事です。消費税の増加分は各デベロッパが負担するということになるでしょう。

・・・・え? じゃ、4月以降もアプリの値段変わらないの? だったら何故、今のうちにとか急かすんだ! バカヤロゥ。

すみません m(_ _)m もう少々お付き合いの程を・・・
問題は為替レートなのです。昨年からずっと円安傾向が続いており、既に1ドル=100円を超えています。おそらく、このまま円安傾向は維持されるでしょう。企業レートは公的のレートよりも高く設定されるのが通常ですから、AppleとしてもそろそろTire1=100円をあらためる時期に来ているのです。

ということで、わたしは消費税率の変更と同じくらいのタイミングで、Tireリストの日本円換算金額が書き換えられる可能性が高いと見ています。消費税率の変更設定は必ず行うのですから、ついでに為替レートも変更するのではなかろうかと・・・

消費税率が理由ではないけれど、そろそろアプリ価格の値上げがあってもおかしくない時期だ、というお話しでございました。