2014年3月13日木曜日

新しくなったOffice互換アプリ、KINGSOFT Office for iOSを試してみた。

KINGSOFT Office for iOS
  • OS:iOS6.0以降
  • 掲載時の価格:無料
  • こんな方にお勧め:
    • iPhone上でMS Officeのファイルを編集したい方。
    • ファイルの再現性にこだわる方。
    • Excelファイルの編集が出来なくても我慢できる方。
  • チェックポイント:Windows版のOffice互換アプリでは、かなりの性能を持つKINGSOFTです。
    iOS版の実力は如何に?
以前、100回記念でOffice互換アプリを連続企画(1234)でご紹介しました。今回はフォローレビューとして、Office互換アプリのメジャーブランドであるKINGSOFT Officeのレビューをお届けしたいと思います。

もともとiOS版のKINGSOFT Officeは、かつて運営されていたクラウドストレージ、kdrive専用のアプリとしてリリースされていたアプリです。この度、そのOffice閲覧アプリが新たにkdriveに依存しない独立したアプリとしてリリースされました。

さて、その性能ですが、Windows版を知っている者にとっては、少々残念な感じです。
なんといっても、Excelファイルの編集が出来ないんですよね・・・。WordとPowerPointファイルは編集できるのに。Excelの編集ニーズってPowerPointよりも高くないですか?



でも、それでも、さすがはKINGSOFTです。
ファイルの再現性(閲覧)に関しては、以前にレビューした一連のアプリと比較しても優秀です。Excelのグラフ、PowerPointやWordのオブジェクトの再現性はかなり高いものがあります。このあたりは、本家のMS Officeでもバージョン間で差があるところですので、互換アプリメーカの面目躍如というところでしょうか。

また、iPhoneでの利用シーンを意識してか、ファイルを開いた直後は編集モードではなく閲覧モードとなっており、意図しない無用な変更をしないようになっています。
全体的な使い勝手も、出来るだけ誤編集をしないように考えられているのかもしれません。Word、PowerPointファイルのテキストボックス内はインライン編集ではないので、わたしにとっては、少々歯痒いインターフェースなのですが、誤編集を避けるという点では良いアプローチ方法でしょう。



正直なところ、Officeファイル編集アプリとしては、Excelファイルの編集が出来るようになるまでは保留、というところでしょうか。
一方、Officeファイル閲覧アプリとしては、かなり優秀です。動作も軽く、再現性も高いので、出先でOfficeファイルを閲覧する、PC/MACが使えなくて、iPhoneでプレゼンや印刷をしなければならない、といった時にはかなりの実力を発揮してくれることでしょう。