- OS:iOS4.3以降
- 掲載時の価格:300円
- こんな方にお勧め:
- アメリカ国内でしか見ることのできないサイトを見たい方。
- アメリカ国内でしか利用できないウェブサービスを利用したい方。
- チェックポイント:ブラウザとしては非常にシンプルですが、必要な機能は揃っています。
閑話休題。
US Browseの特徴は後にも先にもただ一つ。このブラウザを利用すると、閲覧先のサーバーからは、アメリカ国内からのアクセスと判定される、という点です。したがって、アメリカ国内でしか利用できないウェブサービスを利用することが可能になります。(但しすべてのサービスが利用できるわけではありません)。利用シーンとしては、普段はアメリカ国内で活動されている方が、一時的に国外でウェブを利用したい場合が考えられるでしょうか。
例えば、日本からは現在アクセスできない有名なラジオサービスをsafariで表示してみると、モバイル専用ページが表示され、iTunesへのリンクが表示されます。
一瞬、ほのかな期待を抱いてリンクをタップしますが、やっぱりアプリごと日本からのアクセスはNGなんですね。
また、デスクトップモードの使えるブラウザ「Atomic Web Browser」(レビューはこちらです)で表示すると、このように表示されます。(ライセンスの問題でアクセス制限をかけているとの説明が書いてあります)。
そして、US Browseで表示すると、あっけないほど普通にページが表示されました。
ブラウザとしては、珍しいですが、設定というものがまったくありません。画面もブラウザ画面とブックマーク一覧、そしてアクセス履歴(アプリ起動時のページ)だけです。
アクセス制限を解除する仕組みは、プロキシーサーバーを利用しています。US Browseは、すべてのアクセスを自動的にデベロッパ(イギリスの企業らしいです)が用意しているプロキシーサーバ経由で行っており、アクセス先のサーバーにはアメリカ国内のIPアドレスからアクセスしているように見えます。そのため、ブラウザ自体には別段の設定が無いのです。
ところで、プロキシーというのは、基本的にアクセスログを取得します。つまり、あなたの閲覧したサイト、入力した文字列等はすべて記録されると思っていいでしょう。 実際、アプリ起動直後に表示される履歴一覧は、デベロッパのサーバーに保存されています。このデベロッパは世界中でVPNサービスを提供する企業ですが、その信頼性は当鑑定団では保証いたしかねます。
US Browseのご利用にあたっては、充分な理解と自己責任においてのご利用をください。個人情報やセキュリティの気になる方は、利用を避けた方がよいかもしれません。少なくともパスワードの入力が必要なサイトでのご利用は控えた方がよいでしょう。