2本立てでご紹介します。
Grid Drawing
- OS:iOS6.0以降
- 掲載時の価格:無料
- こんな方にお勧め:
- 絵画や写真の模写をする方。
- 絵画がうまくなるよう、練習をしたい方。
- アナログ作業を厭わない方。
- チェックポイント:絵画上達法の一つとして、このような方法がある事は知っていましたが、しかし。iPhoneでこんなにもアナログな使い方が許されるのだろうかと思いつつ、興味深かったのでご紹介です。
絵画の腕を上達させるには、ひとつ、よく観察することというものがあるそうです。そのための方法として、足を広げて股の間から覗いて描画するなど、対象物を逆さまに見ることで、自然と観察眼を強化するテクニックがあります。かなり疲れる方法ですね。
あるいは、Grid Drawingを使って、対象物を細かいマス目に分けて、その一つ一つを丹念に模写していくのも観察眼を強化するという点では良い方法でしょう。Grid Drawingであれば、iPhoneに取り込む(カメラロールから読込できます)ことができますので、触ったり傷つけたりできないモノでもマス目を引くことができます。
画像は、カメラあるいはカメラロールから取り込むことができます。あらかじめ、幾つかのサンプルが収録されていますので、使い方を試すことができます。
グリッド画面では、2本指ピンチで画像を拡大/縮小することができます。
ぶちゃけ、当初はなんなんだこのアプリは、と思いましたが、拡大機能とモノクロ化機能を試してみると、ナルホドと感心しました。細かくグリッドに区切って観察する範囲を限定し、さらにモノクロ化することによって、色情報を除去して観察対象の「形のみ」を詳細に把握することができるのですね。
小学校の夏休みの宿題で絵画の課題が出された時に、このGrid Drawingがあったら、もう少しよい評価がもらえたかもなぁ、なんて思いました。ああ、遠い思い出。
さて、本日の2本目はこれまた、(日本では)ニッチなアプリとなります。
Beautyfonts
- OS:iOS7.0以降
- 掲載時の価格:無料
- こんな方にお勧め:
- 変わったフォントを利用してみたい方。
- オシャレなフォントを使いたい方。
- 可読性を犠牲にしても、ユニークなフォントを利用したい方。
- 但し、アルファベットのみでもかまわない方。
- チェックポイント:200種以上のユニークなフォントを収録したエディタアプリです。とにかく変わったフォントが多く、中には解読が必要じゃない?と思わせる文字まであります。デベロッパ曰く、「退屈なフォントよ、さらば!」です。
日本語が通らないという点で、利用者が激減するだろーなー、という、ある意味で言語の限界を感じる不幸なアプリと言えるでしょう。しかしながら、用意されているフォントは、あまり目にしたことがないものが多く、可読性が悪いモノも多いながら、かなり楽しいアプリです。
起動時には簡単な利用説明が表示されます。使い方は簡単ですので、よくよく読まなくても画像だけを眺めていても充分使い方を理解することができます。
フォントの種類は200種超。左下のメニューボタンから簡単に切り替えることができます。
試しにダメ元で日本語を入力してみましたが、ひらがなが入力可能なものの、フォントは反映されませんでした。残念。
ローマ字書きで試してみましたが、↓こんなフォントで記述すると、一見してはまず読めません。暗号という程の強固さはありませんが、覗き見防止のナイショ話しには使えるかもしれませんね。
ただし、最初からアルファベットでと割り切るなら、これほど強力なフォント集はないかもしれません。「オシャレが一番なSNSメディア」で利用すればかなり注目を得ることができるでしょう。あるいはタイポグラフィなアート系を目指してみるのもいいですね。
Instagramでこのフォント使ってキャプションしたら、かなりイケてる・・・かな。