- OS：OS X 10.7 以降
- 掲載時の価格：無料
- こんな方にお勧め：
- 手軽にファイルのバックアップを取っておきたい方。
- Time Machineは、ちょっと面倒だと思われるかた。
- バックアップするフォルダは一つで充分な方。
- 無料で高機能なバックアップ管理をしたい方。
- チェックポイント：バックアップできるフォルダは一つのみという制限がありますが、手軽にネットワーク経由でもバックアップが可能な管理アプリです。
やらかしてしまいました。
とあるアプリを評価中に、誤って重要な資料を入れていたフォルダをゴッソリとマルッと完全に全部消してしまいました。いやはや、ごみ箱を経由しない削除になってしまったので、簡単には取り戻すこともできず・・・
幸い、以前にご紹介したEaseUS Data Recovery Wizardをインストールしていましたし、削除してしまったデータはシステムディスクでは無かったので、8割以上のデータをすぐに取り戻すことができました。
合計2GBを超えるデータのほとんどを取り戻すことができましたから、EaseUS Data Recovery Wizardは、かなり優秀なデータリカバリー(ファイル復旧)アプリと言えるでしょう。Windowsを主に利用している時もそうでしたが、システムにマウントされているディスクからの復旧は、それがシステムディスクでなくても復元率が低いものです。元々切り離されているUSBメモリーやSDカードだと復元率は高いのですが。
前回の記事にも書いていますが、EaseUS Data Recovery Wizardは、本家のウェブ版を利用しています。Appストア版ではDMGファイルからの復元のみが可能なので、ご注意ください。
さて、ファイルが復旧できて、まず最初に行ったのが、あらためてファイルをバックアップするという作業です。ちょうど常用するクラウドストレージの引っ越しを計画中だったために、真っ当なバックアップを取っていなかったのが敗因でしたので、急遽、超重要書類だけでも保全しようと考えたのでした。
そこで今回から利用するのが、Sync Foldersです。
主な特徴としては、
- 比較的わかりやすい設定
- 定期的にバックアップ可能
- バックアップ可能な容量に制限がない
- ネットワークドライブもバックアップ先として指定可能
- ネットワークドライブの自動マウントと解除
更にユニークなのは、ミラーリング設定の場合、コピー元で削除したファイルはバックアップ先でも削除されるけれども、削除されたファイルは別フォルダに保存しておいてくれる、というかなりありがたい機能を持っています。
通常、ミラーリングバックアップというのは、コピー元のAとバックアップ先のBを同じ状態にしますので、Aで削除されたファイルはBでも削除されます。ところが、Sync FoldersではBから削除したファイルをB内の専用フォルダに格納して保全しておいてくれるのです。これは、Aで削除したものはBでは削除しない、という設定に比べて遙かに使いやすい機能です。
Sync Foldersはメニューバー常駐型のアプリです。
設定画面では、コピー元とバックアップ先のフォルダを指定します。
ただし、ここで一つ注意点です。ミラーリング(Sync Foldersの場合はA<->Bと表記)を設定したい場合、普通に考えればAがコピー元、Bがバックアップ先になると思うのですが、どうやら逆のようです。何度も試してみましたが、ミラーリングとして期待通りの動作をしてもらうためには、Aにバックアップ先、Bにコピー元を設定した方が良いようです。
バックアップの時間間隔も設定できますし、画像やオフィスファイルのようなメジャーなファイル形式に関してはリアルタイムのバックアップを設定することもできます。
近々、メインのクラウドストレージをDropboxの有料版に移行する予定ですので、その際にはSync Folders Proにアップグレードすることになりそうです。
アプリ自体の設定機能も充実しています。このあたりは無料版でもプロ版でもほとんど変わらないというのは、まず無料版で利用したいというユーザーには心強く、ありがたいアプリです。
無料で利用できますので、転ばぬ先の杖として、ぜひあなたもお試し下さい。
わたしの場合は、転んだ後の杖になってしまいましたが・・・