2014年11月11日火曜日

個人情報満載のiPhoneにまでウィルス感染したら大変だもの。無料・軽量・高機能なウィルス対策アプリ。

Bitdefender Virus Scanner
  • OS:OS X 10.7 以降
  • 掲載時の価格:無料
  • こんな方にお勧め:
    • 最近巷を騒がせているiOSにも感染するウィルスを予防したい方。
    • Macのウィルス対策をしたい方。
    • Mac狙いだけではなく、Windows狙いのウィルスにも対策をしたい方。
    • 信頼性の高いウィルス対策を行いたい方。
  • チェックポイント:以前にPro版のVirus Scanner Plusをご紹介しましたが、こちらは無料版です。無料版だからといって、ウィルスの検知能力に劣ることもなく、強力な検知能力と動作の軽さは特筆ものです。
使い勝手からすると、できればVirus Scanner Plusのご購入をお勧めしますが、このBitdefender Virus Scannerでも最低限のウィルス対策が可能です。両者の違いは常駐監視機能があるか否かぐらいの差ですが、Virus Scanner Plusの常駐監視はCPUの負荷も少なく軽いので、より強固な監視を簡単に行うことができます。

近頃「Wirelurker」なるウィルスが話題になっています。既に対策がとられており、概ね危機は去ったと考えられますが、Macを経由してiPhoneをはじめとするiOSにも感染するウィルスという点が、新しくも恐ろしいウィルスです。
ところで、この「Wirelurker」への対策として「ソフトウェアの入手は App Store 経由で行う」というものがあり、システム環境設定で「Mac App Storeからのアプリケーションのみを許可」する事が推奨されていますが、これは、キツイですよね。当鑑定団みたいなことを行っていると、Mac Appストア以外からのアプリをダウンロードして試すなんてことは、日常茶飯事です。
そのため、当然の如く、ウィルス対策を別途講じるわけですが、Macの場合はWindowsに比べると対策アプリ(いわゆるアンチウィルスソフト)の選択肢が非常に少ないです。

Windowsであれば最低限の対策ソフトがOSレベルで組み込まれていますが、Macは自身で別途用意する必要があります。できるだけ導入コストを抑えようと(つまりは無料で)すると、ClamXav、Sophos、そしてこのBitdefenderあたりしかありません。その中でもバランスの取れた性能を有するのがBitdefender Virus Scannerです。
実際に今まで試した結果として当鑑定団での評価は、オープンソースとして定評があるものの検知能力に不安が残るClamXav、検知能力は高く常駐機能も有するが非常に重いSophos、常駐機能はないが検知能力と軽さはウィルス対策ソフト随一のBitdefenderと考えています。Bitdefenderにあえて更なる難を言うなら、検知能力が強すぎて、時々ウェブ制作やアプリ開発用のスクリプトファイルにも反応してしまうというところでしょうか。それでも、ウィルスを見逃すよりはマシと考えていますが。

本当にマジメにウィルス対策をお考えのあなたには、少々コストが必要ですが、Pro版のVirus Scanner Plusを強くお勧めします。とにかく常駐機能が軽く、日常の作業の妨げになりにくいのです。事実、わたしの低スペックな旧々MacBookでも快適に利用できる位なのですから。ご購入の際にはMac Appストアでのご購入が最もお安く、しかも年間の更新費用が必要ありません(原稿執筆時点)。
Bitdefenderのウェブページで購入すると日本円で約4,300〜4,500円が年間費用となり、更新が必要ですが、


 Mac Appストアだと、3,000円の買い切り(更新料なし)価格です。


さて、「Wirelurker」のもう一つの問題がプロビジョニングプロファイルを悪用している点だと考えています。iPhoneアプリの開発者にとって、プロビジョニングプロファイルは見慣れたものですし、仕組みも理解しているでしょう。
しかし、一般ユーザーにとっては、そうではありません。わたしが最も危惧しているのは「普通のプロファイルと区別がつかないために、プロファイルを利用する真っ当なアプリやサービスに過剰な拒否反応が起こる」可能性です。
例えば、当鑑定団でもご紹介しているAdBlockTunnelBear VPNのような優秀で便利なアプリが廃れることがないかと心配です。どちらのアプリもプロファイルのインストールが必要になりますが、これに恐怖感を抱く方が増えない事を祈ります。

ホント、ウィルスなんて百害だわ。特に最近のウィルスなんてお金が目的なんだから、窃盗強盗に等しいですよね。