2014年11月5日水曜日

いままで使っていたメモが利用できなくなった! iOS8ウィジェット対応のメモを試してみる。結構便利です。

Touch2Memo - Quickest Widget Memo
  • OS:iOS8.0以降
  • 掲載時の価格:無料
  • こんな方にお勧め:
    • ちょっとだけ大事なことを覚えておきたい方。
    • 大事なメモ自体をどこかに置き忘れる方。
    • iPhoneの画面にメモを書き残したい方。
    • iOS8らしいウィジェットでメモを確認する/残したい方。
  • チェックポイント:以前にもご紹介しましたが、わたし、本当にiPhoneに付箋メモを貼ってました。いまでもiPhoneケースの裏に付箋が仕込んであります。でも、iPhoneで素早くメモできる/素早くメモを確認できるアプリを利用するようになってからは、リアルな付箋の出番はほとんどありません。
    ところが、利用していたその付箋アプリがiOS8になって利用できなくなってしまったのです。
iPhoneアプリの登場後、Androidアプリも加わりソフトウェアの低価格化が急激に進みました。ある意味、これはコモディティ(日用品)化が進められた結果と言えますが、その一方でソフトウェアの在り方が変わりました。いえ、変わらざるを得なくなったのです。

考えてもみてください。当鑑定団でもご紹介してきたような、こんな高機能なアプリがたかだか数百円、あるいは無料で提供されているのです。こんな低価格で提供するためには、やはり何かを犠牲にする必要があります。犠牲になったもの。それが将来に対する保証の確約です。具体的に言えば、大抵のアプリはOSやハードウェアのバージョンアップにともなう追随や修正を約束できなくなりました。
現在の環境で利用できる現在のアプリをそのままの状態(as isというやつです)で提供する、というのが現在のアプリの本質です。もはやコモディティというよりも、生鮮食料品です。今日買った野菜が一ヶ月後に食べられなくなっても仕方ないですよね。だって、野菜は時間と共に劣化しますもの。アプリも、時間と共に劣化する可能性のあるモノになったのです。

だから、購入したアプリがOSのバージョンアップによって使えなくなったとしても、それは仕方がないのです。そのアプリの購入価格は、将来にわたっての利用を保証する費用ではなく、現時点での利用に対する費用なのです。(もちろん、デバッグ不足で初期状態から動作しないアプリは論外ですが。)

利用していたアプリが使えなくなっても、デベロッパの善意には期待しますが、当鑑定団ではあえてクレームにしようとは思いません。ということで、代わりとなるアプリを新たに探しましょう。

さて、メモアプリに話しを戻しましょう。メモをアイコン化してホーム画面に配置してくれるアプリは他にもありますし、そちらを利用してもいいのですが、ざっと一年近くメモアプリを使い続けてわかりました。
  • メリット
    • アイコン化して複数のメモをホーム画面に並べられる。
    • アイコンをワンタップでメモの修正が可能。
  • デメリット 
    • 複数のアイコンを並べると、ホーム画面を塞いで邪魔になる。
    • アイコンサイズだと文字が読みにくい/全文が読めない。
複数のメモをホーム画面に配置できるといっても、たくさん並べては、個々の重要度が薄れます。本当に重要なメモだけ、一時的に絶対に忘れたくないメモをかっちりと管理したいものです。ちょうど、iOS8では、通知センターを利用したウィジェットが利用できますので、これをつかったアプリに乗り換えてみましょう。意外と本当に必要なメモは1つに絞り込めるので、ワンメモ機能でも充分です。

Touch2Memoの入力画面は非常にシンプルです。シンプルな分、起動も早いですね。


入力画面は一つのみで、保存できるメモもこの1画面のみです。入力したメモは、自動的に通知センターに反映されます。


もちろん、事前にTouch2Memoを表示するように通知センターに追加しておきましょう。通知センターから「今日」を開き、編集ボタンをタップすれば、追加可能な項目(「非表示」って不親切な日本語ですよね)にTouch2Memoがあるはずです。
通知センターでメモ部分をタップすると、編集画面が表示されますので、即、加筆/修正ができます。

しばらく継続して評価してみようと思いますが、アイコン型メモよりもわたしには向いているかもしれません。

ちなみに、ソフトウェアのコモディティ化を受け入れつつ、将来にわたっての利用を別途費用にて確保する、現時点でのベストなソフトウェア販売方法があります。それは、サブスクリプション制です。AdobeのCCシリーズが代表例ですね。