2013年12月19日木曜日

書くことに集中するためのテキストエディタ。ただそれだけのために。


OmmWriter Dāna II
  • OS:OS X 10.5以降
  • 掲載時の価格:500円
  • こんな方にお勧め:
    • メニューバーのアイコンが気になる方。
    • 通知が表示されるとついつい作業を中断してしまう方。
    • 執筆に集中したい方。
    • 各OSで、できるだけ操作感を統一したい方。
  • チェックポイント:Windows版、iPad版もあります。以前はウェブページで旧版を配布していたのですが、無くなったようです。Windows/MAC共に、BGMの数が少ない程度の機能制限しかしておらず、お試しに良し、そのまま使い続けても良し、のアプリだったのですが、残念です。
テキストエディタです。決して高機能ではありません。タブもタグもマークダウンも、正規表現もありません。一応、文字数のカウンターはありますが、日本語環境では役にたちません。ではいったい何がお勧できるのかというと、ただただ書くことに集中するためだけにレイアウトされたインターフェース、これに尽きるのです。

アプリを起動すると、画面すべてが雪景色に覆われます。MACの場合はメニューバー、Windowsの場合はタスクバーですが、これもすべて見えなくなります。(ただし、一部の画面を書き換えるタイプのアプリは隠しきれない場合があります。) 通知も止まります。そして、マウスを動かさない限りはアプリケーションのメニューも表示されません。ひたすら雪景色の向こうにテキストを書き連ねていくだけの画面となるのです。
文章にすると大した事は無いように思いますよね? キャプチャ画面で見ても、それがどうかしたの?と感じると思います。でも、実際にOmmWriterで書き始めると、あら不思議。何も無いこの単純な画面が、こんなにも書くことに集中できるんだ、という事を痛感します。
AppStoreのレビューでは、BGMが悪くなったと酷評されていますが、これは好みによるところが大きい気がします。また、このアプリの本質はBGMの音質や曲調ではないと思います。
 
正直なところ、万人向けのアプリではありません。ただ、文章を書かれる方は一度お試しいただく価値はあると思います。他の高機能エディタにあるような、便利なショートカット、色付けやインデント、マークアップや多彩なフォントはありません。でも不思議なことにOmmWriterを使っていると、他のエディタを使うよりも、結果的に書いた文章量が増えていることに驚かされるのです。

ただし。
OmmWriterを使って、夜中にラブレターを書くのだけはやめておきましょう。ましてや、そのまま送ったりなんかしちゃいけません。翌朝、読み返したら人体発火するんじゃないかと思うほどハズカシイ文章が出来上がっているはずです・・・