- OS:各OS並びに各種ブラウザ
- 掲載時の価格:無料
- こんな方にお勧め:
- インターネット上のプライバシーが気になる方。
- 捨てアドサービスをブラウザに組み込みたい方。
- スパムメールが来たらすぐにアドレスを削除したい方。
- チェックポイント:もともとは、ウェブ上のトッラキング(ユーザー追跡)をブロックするためのブラウザ拡張機能です。当初はメールアドレスを隠す機能「Masked Emails」は別の拡張機能(だったと思う)でしたが、現在では統合されて一つのサービスとして提供されています。
正直に言うと、われわれのようなウェブマスターとしては、できればこのような拡張機能はインストールして欲しくないものなのですが・・・
ウェブ上でのサービス利用や、ダウンロードサービスでメールアドレスを求めるものは非常に多いものです。というか、ほとんどのサービスでメールアドレスが必要ですようね。でもセキュリティやプライバシーの観点から、出来るだけメールアドレスを晒したくない、あるいはスパムメールの嵐に晒されたくないという理由で、通常利用のメールアドレスとは別に、気軽に破棄できるいわゆる「捨てアド」を利用したい時には、 「DoNotTrackMe」の「Masked Emails」機能を利用してみましょう。
「Masked Emails」は、仮のメールアドレスを自動的に作成してくれ、本アドレスに転送するサービスです。特徴としては、
- ブラウザの拡張機能として動作するため、いちいち捨てアドを用意する必要が無い
- 登録するサイト毎に自動的にメルアドを作ってくれる
- 捨てアドに届いたメールは本アドレスに転送される
- 捨てアドはワンクリックで転送停止、あるいは削除できる
- 転送停止にしても、管理画面でメールを読む事ができる (但し時間制限有り)
「Masked Emails」機能を利用するにはユーザー登録が必要ですが、それもメールアドレスとパスワードの設定のみですぐに利用する事が出来ます。「Masked Emails」に登録するメアドも捨てアドにしたいという人はもう、好きにして下さい(^^;)
まず、「DoNotTrackMe」のサイトからユーザー登録を行いましょう。登録が完了するとすぐに管理画面を利用する事が出来ます。確認メールの受信とかややこしい事は必要ありません。「Masked Emails」のアイコンをクリックしてみましょう。お使いのブラウザにあわせて拡張機能(アドオン)のダウンロードリンクが表示されますので、拡張機能をインストールしましょう。
アドオンをブラウザにインストール後、メールアドレスの記入欄にカーソルを当てるとこのようにポップアップが表示されます。緑のメールアイコンをクリックすれば、「Masked Emails」が自動的にアドレスを作成して、記入してくれます。赤いメールアイコンをクリックすると、先程登録したメールアドレスが記入されます。 もちろん、このポップアップを無視して任意のメールアドレスを記入する事もできます。「Masked Emails」を利用した事のあるサイトであれば、その時に利用したアドレスを表示してくれます。
捨てアドを利用するとブラウザの右肩部分にこのようなポップアップで、(1) この捨てアドを登録したよ、(2) メールはこの本アドレスに転送されるよ、(3) このサイトからスパムが来たらこのリンクから削除できるよ、と表示されます。
捨てアドは管理画面で確認する事ができます。この管理画面では、アドレスの手動追加、削除、転送停止の操作ができます。
メールの受信後、4時間以内に限っては、新着メールを管理画面上から閲覧する事が出来ます。新着メールを4時間以上保存したい場合は、有償のサービスに申し込む必要があります。ちなみに有償サービスに申し込むとクレジットカードや電話番号までも隠す事が出来るそうです。
iPhoneや他のスマートフォン、あるいは手書き(最近じゃ懸賞葉書にもメアド記入欄があるし)など、アドオン機能が使えない環境ではあらかじめ捨てアドを発行して用意しておきましょう。どのサービスに利用するのかを、このポップアップ画面に記入して区別できるようにしておけば、後は「Masked Emails」が全部代行してくれます。
転送されたメールの差出人には[Masked]という文字列が付け加えられますので、フィルター/ラベルやディレクトリで管理されている場合は、自動振り分けもし易くなります。また、メールの最初の部分には「Masked Emails」が管理した転送メールであるという一文が挿入されます。この挿入文は邪魔といえば邪魔ですが、それよりも一目で「Masked Emails」経由だとわかるので、どちらかというと便利だと思っています。
ウェブマスターの立場からすると本当は秘密にしたいサービスです(T_T)
ナニが苦しいかって言うと、こういうサービスが広まれば広まるほど、サイトの管理が難しくなるからです。プライバシーを侵害するようなものは論外ですが、トラッキング情報というのはウェブ運営の重要な指針として必要とされるものですから。
でも、レスポンス、速度、安定性もかなり評価できる優良なサービスですので、必要とされる方は、試してみて下さい。
DoNotTracMe