2016年2月26日金曜日

子供を有害なウェブサイトから守るアプリ。コンテンツブローカーの、また別の正しい使い方です。

Earmuffs - Adult Content Blocker
  • OS:iOS 9.0以降
  • 掲載時の価格:無料
  • こんな方にお勧め:
    • お子様に専用のiPhone、iPadを持たせている方。
    • 子守代わりに時々、お子さんにiPhoneを貸しているという方。
    • 子供が相応しくないサイトにアクセスするのを禁止したい方。
    • あなただけの、あなた自身のコンテンツブロックリストを作成したい方。
  • チェックポイント:イヤーマフ(耳当て)という名前のsafari用コンテンツブロッカーです。今までの一般的なコンテンツブロッカーと違い、あなた自身で閲覧を許可するサイトと遮断するサイトを決める事ができるという点がユニークです。
Earmuffs自体は、コンテンツブロッカーアプリなのですが、利用方法というか運用方法が普通のコンテンツブロッカーと異なります。発送の転換ですね。

実際、safari用コンテンツブロッカーの仕組みそのものはどのアプリでも同じです。iOSの基幹アプリの1つであるsafariに対するアドオンアプリなので、 独自の仕様を採用すると、おそらくAppleの審査を通らないのではないかと思われます。

そのため一般的に、コンテンツブロッカーの優劣はその内蔵するデーターベース、つまり
どのウェブサイト(広告サーバー)をブロックするかというリストの豊富さや精度に関わってきます。

ところが、さすがに世界中のすべての広告サーバーを網羅することはできませんので、どうしても得手不得手や地域性があらわれる訳です。
海外では有名で定評のあるコンテンツブロッカーであっても、日本での利用だと不十分だったり、またその逆もあります。

一方、Earmuffsはまったく方向性が異なっており、コンテンツブロック機能を広告ブロックのために利用するのではなく、子供向けのサイトフィルタリングに利用するという趣旨のアプリです。


Earmuffsでは、あなた自身で閲覧できるサイトと、閲覧を禁止するサイトを選んで登録します。そもそも広告ブロックというよりもサイト自体を見えなくしてしまおうということですね。

確かに、iPhoneを子供に貸したり、あるいはiPadを知育のために使わせる際に、あらかじめ子供が利用するには相応しくないサイトの閲覧を禁じるというのは、ありでしょう。
リストの登録はURLとキーワード登録なので、登録する内容によっては、ほとんどのサイトが閲覧できない場合もあります。そんな時は、ホワイトリスト(閲覧可能サイトリスト)をうまく利用しましょう。

また、有名なSNSサイトについては、あらかじめプリセット的に閲覧許可をワンタッチで選択できるようになっています。


ちゃんとマニュアル(オンライン)も用意(もちろん英語ですが)されており、デベロッパが本気でこのアプリをリリースしている姿勢がうかがわれます。


iOSの一機能を利用するので、もちろんお子様の操作によって、コンテンツブロック機能を解除することもできるのですが、普通に善意で利用する点では、とても良いアプリだと思います。