2016年2月14日日曜日

ディスクドライブの健康チェックはやっぱり必要。データが読めなくなる前に対処しましょう。

HD Spy
  • OS:OS X 10.6 以降
  • 掲載時の価格:3,600円
  • こんな方にお勧め:
    • ディスクドライブの健康状態をチェックしたい方。
    • ドライブの健康状態だけでなく、様々な情報も確認したい方。
    • MacでもS.M.A.R.Tの詳細データを確認したい方。
  • チェックポイント:S.M.A.R.Tの情報をもとに、Mac上でディスクドライブの健康状態をチェックするためのアプリです。S.M.A.R.Tとはディスクの健康状態をチェックする仕組みで、現在ほとんどのディスクドライブが対応しています。
先日、仕事でとある会社のNAS(ネットワークドライブ)のディス交換作業というものを請け負いました。購入してまだ1年も経っていないという事でしたが、ミラーリングを組んでいるRAIDの1本が死んでしまったとのこと。
作業時に念のためS.M.A.R.T情報を確認した所、やっぱりエラーが出ていました。今どきのハードディスクで1年未満のエラー発生は珍しいですね。

S.M.A.R.Tという仕組みは、色々と言われますが、経験上で言えるのは、
  1. S.M.A.R.Tでエラーが表示されていなくても、ディスクが急に壊れることがある
  2. S.M.A.R.Tでエラーが表示されたら、遠からずそのディスクはお亡くなりになる
ということでしょう。
もともとS.M.A.R.Tは、 故障の「予測システム」として喧伝されていましたので、上記1が多々発生することもあり、S.M.A.R.Tは役に立たないと言われることも多いのですが、2番目の状況がわかるだけでもかなり有効な仕組みです。

さて、あらためて我がMacのディスク情報を確認したいと思ったのですが、安価なS.M.A.R.Tツールで、かつ詳細情報を表示してくれるアプリって、ないのですね。

健康状態を表示するだけであれば、システムモニター系のアプリに組み込まれていることが多く、簡単にチェックすることができます。例えば、以前にご紹介したiStat Menus 5でも確認することができます。

でも、折角ならWindowsで有名なCrystalDiskInfo並の情報を確認したいので、詳細情報を表示してくれるアプリとしてHD Spyで確認してみました。

現在わたしの利用しているMacのプライマリーディスクはSSDですが、 ちゃんと認識してくれています。

詳細情報もこのように↓確認することができます。


実は。
当初HD Spyを起動したときには、エラーが出ていました。Ultra DMA CRC Error Countだったのですが、おそらくこれはSSDを取り付けたときの初期の不手際によるものでしょう。
HD Spyでは、エラーを表示するしきい値を設定することができますので、必要であればしきい値を調整することで、エラーを表示させないという事も可能です。

 HD Spyをはじめ、MacでS.M.A.R.Tの詳細情報を表示してくれるアプリは決してお安くはないので、必ずしも強くお勧めするものではないのですが、もう長くこのMacを使っているなぁ、などとお感じのあなたには、対策していただきたいツールです。

ちなみに、SSDもS.M.A.R.Tに対応していますが、アプリ自体がアップデートされていないアプリ(フリーでも有償でも)にはSSDを正しく認識してくれない場合もあるようです。
HD Spyはご覧のようにわたし自身で確認してみましたので、少なくともトランセンドのSSDでは有効でした。