2016年2月22日月曜日

無料!でMacの音質を向上するアプリ。Windows版もあります。もともと有償版だから効果は抜群ですよ。

FREE DPS Plug-In 1.0.7 for OSX
  • OS:OSX 10.7以降
  • 掲載時の価格:無料
  • こんな方にお勧め:
    • 「無料で」Macの音質を向上させたい方。
    • Macから出力される音を手軽に迫力のあるサウンドに変身させたい方。
  • チェックポイント:前回の予告通り、今回のレビューは「無料でMacの音質を改善するアプリ」のご紹介です。このDPS Plug-InはもともとDPS Plug-in for iTunesとして有償販売されていましたが、現在はDPS Plug-in Ver.2のプロモーションとして無償で配布されています。
このDPSというのは、Digital Power Stationの略なんですね。Digital Surround ProcessorがDSPなので、少々ヤヤコシイです(笑)。
仕組みとしては、以前にご紹介のBoom 2Hearと同じく、システムプラグインとして動作し、Macから出力される音質を改善してくれます。なので、iTunesのみでなく、Macから出力されるあらゆる音源に対して効果を発揮します。

と、ここであらためてDSP系のアプリについてのおさらいと注意点です。
  • DSP系のアプリは、Macの音源を電気的に加工するため、正しくプリセットを選んでいない場合や、調整の具合によっては音割れしたり、「あなたの好みにあわない」音質になることがあります。
    ただし、キチンと調整をすれば概ね満足のいく結果が得られることは間違いありません。
  • ほとんどのDSP系アプリは、Macの内蔵音源とスピーカー/ヘッドホンシステムを対象にしています。そのため、内蔵の音源以外(USB外付音源等)や、モノラルあるいは2チャンネル以上の出力では効果を得られない場合があります。また、Bluetoothスピーカーに対しても対応している製品とそうでないものがあります。

ということで、DPS Plug-Inのご紹介です。
DPS Plug-Inは通常、メニューバーアプリとしてアイコンが常駐します。メニューバーアイコンから設定(Preferences)を選ぶと、音質等の設定を行うことができます。

内蔵スピーカー・外部スピーカー・ヘッドホンの3種類の出力を切り替えることができます。ここで、正しくプリセットを選ばないと、ガッカリした音になるので注意ですね。実際にプリセットを切り替えて視聴してみましょう。

プリセットの種類はProfilesのタブから選んで追加することもできます。(要インターネット接続)


メニューバーアイコンから「Turn DPS on」を選ぶか、設定画面の大きなアイコンをクリックするとDSP効果が得られます。


プリセットでのセッティングに加えてイコライザでの調整も可能です。DPS Plug-Inはやや低音を強調するので、Bass Gainを低めに設定するのが良いかもしれません。


こだわりたい方は、さらに詳細にチューニングすることもできますよ。


DPS Plug-InはWindows版もあり、そちらも無償で入手することができます。

さて、肝心の音質ですが、MacBookの本体スピーカーをご利用の場合は、そのままプリセットからお使いの機種を選ぶのが良いでしょう。結構素直なDSPの効果を楽しむ事ができます。
他のプリセットでは、より音源のツブをたてて、広がりを強調する傾向が強く、いわゆる盛り盛り系の味付けです。ライブハウスシミュレーター等がお好みの方には好まれるかもしれません。
わたしは、現在ヘッドホンで利用する際のプリセットを試行錯誤中です。

ところで、このDPS Plug-Inは、もともと有償で販売されていたものですので、利用に際してはアクティベーション(機能有効化)が必要です。
で、このアクティベーションなのですが、Windows版はまだマシなのですが、Mac版に関してはかなり手続きが面倒です。ええ、わたしが「うわっ、面倒くせー」と思うほどに(笑)。

ということで、次回はDPS Plug-Inの入手とアクティベーションの手順についてお伝えしますね。

Bongiovi Acoustics社ウェブページ
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