2014年11月1日土曜日

クラウドストレージの選定は、ストレージの比較だけで終わらない・・・多機能・多様化するウェブサービスを賢く選ぼう。

Microsoft OneNote for iPhone
  • OS:iOS7.1以降
  • 掲載時の価格:無料
  • こんな方にお勧め:
    • 電子ノートブックを利用したい方
    • PC/Mac上でスクラップブックを実現したい方。
    • 関連する文章、文書、写真、データを一元管理したい方。
  • チェックポイント:リリース当初は、MS office文書をまとめて、コメントが付けられる程度(もうチョット高度だったかしら?)のアプリでした。当時の評価は、officeバインダーが高機能化したアプリという認識でしたが、現在は脳外データの管理アプリとして充分な機能を持っています。脳外データの管理といえば、Evernoteですが・・・
ということで、毎度のお断り→OneNoteのようにメジャーなアプリのレビュー記事は他のサイトにお任せいたします。今回はクラウドストレージの乗換を考察した記事の続編です。前回の記事にも追記しましたが、OneDriveの容量が無制限で(office365の付帯サービスとして)利用できるようになりました。コレはかなり大きなニュースなのですが、単純にストレージがふんだんに利用できるというだけでは無いのです。勘のいいあなたは、もうお気づきですね。


そうです。 OneDriveは様々なファイルを保存することのできるクラウドストレージであると同時に、OneNoteのデータ保存先でもあるのです。そしてOneNoteと言えば、そのライバルはEvernoteです。OneNoteEvernoteを比較した時に、その仕様の一番大きな違いが保存容量の差だったのです。
  • Evernote
    1. データの保存容量無制限
    2. 月間のデータアップロード量は1GBまで(無料版は600MBまで)
    3. ファイルの最大サイズは100MB(無料版は25MBまで)
  • OneNote
    1. データの保存容量はOneDriveの容量内
    2. データアップロード量の制限は無し
    3. ファイルの最大サイズは2GB
という差がありました。使い勝手や、ファイル管理機能はさておき、ストレージのスペックとしてOneNoteが劣っていたのが、1番目の項目(データ保存容量)でした。一方、Evernoteはファイルの最大サイズが100MBと、今どきの環境から考えると、かなり小さいと言えるでしょう。正直な話し、文書を管理しようとすると無料版では使い物にならないので、Evernoteもプレミアム版を契約しています。

クラウドストレージをDropboxにするかOneDriveにするかを悩んでいますが、office365を契約すれば、Evernoteでの不満(大半はoffice文書管理)も、同時に解消できそうです。

ということで、乗換を前提にあらためてOneNoteを再評価しようと考えている今日この頃のわたしです。でもなぁ・・・ウェブをクリップするという用途と検索機能ではEvernoteは最強のノートサービスですからねぇ。乗り換えきれずに併用になりそうな気もします。

クラウドストレージを乗り換えるだけのつもりが、なんだか色々とややこしくなってきました。それだけ最近はウェブサービスが複合化しているということなのでしょう。
  • ウェブサービスの特徴・メリット
  • クラウドとしてのスペック(ハードウェアスペックに相当する部分)
  • クライアントアプリの性能・使い勝手
  • 他のサービスとの連携有無
  • 費用
少なくともこれだけの項目を比較検討しないと、最適なサービスを最大の費用対効果で手に入れることができないということですね。

あ! 一つ、評価項目が抜けていました。

「信頼性」

サービスの継続性も含めて、この信頼性が実は一番重要な基準かもしれません。 クラウドのストレージからサルベージするという、とても、とてもツライ作業は、避けたいですものね。