- OS:iOS6.0以降
- 掲載時の価格:無料
- こんな方にお勧め:
- パスワードを考えるのが面倒な方。
- でも、記憶力には自信がない方。
- でも、紙に書き付けておくのは危険だと判っている方。
- パスワードの管理は別アプリにして、パスワードの生成だけをしたい方。
- チェックポイント:かなり、思い通りのパスワードを生成することができます。最近ではパスワードの強度を確保するために、大文字・小文字・数字を必ず含むものが要求される事が多いので、便利なパスワードジェネレータはありがたいツールです。
とは言え、個々のパスワードをそれぞれ考えるのは、なかなか大変です。また、サイトやアプリごとにパスワードのルールが微妙に異なりますから、それらに合わせて変えていく必要もあります。そんな時に便利なのが、パスワードジェネレータ(パスワード生成機)です。
このSecure Password Generator and data vaultは、パスワードの生成と保存に特化したアプリです。iOSにもOS Xにもパスワード管理アプリは数多くありますが、意外とキチンとパスワードを作ってくれるというアプリは数少ないものです。パスワード管理アプリの生成機能は、オマケ的な要素が強いのか、設定の自由度が低いものがほとんどです。
その点、Secure Password Generator and data vaultはパスワードを生成するための設定項目がありますし、生成してくれる数も多いので、気に入ったパスワードを選ぶ事ができます。
起動すると、アプリ自身のパスワードを設定するように求められますので、6桁の数字を入力しましょう。確認のため、2回入力することになります。
設定したアプリパスワードは、メールで送信することができますので、もしもの時のためにメールで送っておくのも良いでしょう。ただし、メール本文は暗号化されているわけでも何でも無く、そのままパスワードが記載されていますので、送信先と保存場所にはご注意ください。
パスワードの設定画面です。パスワードの文字数は最大100文字までを選ぶ事ができます。サイトやアプリの要求文字数、あるいはパスワード管理ツールや自分の記憶力に応じて文字数を設定しましょう。例えば、Apple IDのパスワードであれば、大文字、小文字、数字で構成されたパスワードが必須ですから、下図のような設定になるでしょう。文字数はもうちょっと多い方が良いですね。8文字では少ないかもしれません。
Similar Charactersをオンにするとより難度の高いパスワードを生成してくれますが、可読性が低下しますので、好みに応じてお選びください。
Generate Passwordをタップすると、パスワードの候補を表示してくれますので、気に入ったものを選びましょう。気に入ったパスワードがなかった場合は、右肩の「+10」ボタンで更に10個ずつを追加することができます。
選んだパスワードはクリップボードにコピー、メールで送信、アプリ内に保存のいずれかで記録しましょう。
設定画面では、パスワードのリセットを行うことができます。いったんリセットしたパスワードは復元できませんので、この設定画面上での操作は充分にお気をつけ下さい。
普段利用するサービスやアプリについては、パスワード管理アプリにパスワードを任せてしまう、という運用であれば、このような強力なパスワードを生成してくれるアプリは非常に便利です。サービス毎に合わせて最大の強度でパスワードを選ぶ事ができますので、セキュリティの強化になるでしょう。
ただし。パスワード自体の管理には充分ご注意ください。どんなに長くて複雑なパスワードでも、漏れてしまえば何の効果もありません。
で、マジメに思うのですが。
パスワードって、ASCII文字だけじゃなくて、漢字(と、ひらがな)を使えるようにすれば良いのにね。そうすれば覚えやすくて解きにくいパスワードができるのに。しかも漢字の場合は同音異文字がありますから、音読しても正解になるとは限らないというメリットもあります。Single Byteの文化圏が中心の世界では実現が難しいかなぁ。