- OS:OS X 10.7 以降
- 掲載時の価格:3,600円
- こんな方にお勧め:
- MACのウィルス対策をしたい方。
- MAC狙いだけではなく、Windows狙いのウィルスにも対策をしたい方。
- 信頼性の高いウィルス対策を行いたい方。
- ウィルス定義ファイルは自動で更新したい方。
- チェックポイント:一瞬(と言えるほど短期間)だけ、無料でセールスキャンペーンが行われていました。その期間に入手できた方はラッキーですね。
Virus Scanner Plusは極短期間の無料セールでしたが、同じデベロッパで無料版のBitdefender Virus Scannerでも充分な機能を持っていますので、Macのウィルス対策を何もされていない方は、ぜひ導入して下さい。
Bitdefenderと言えば、Windows版では検知能力の高さで定評のあるウィルス対策アプリです。動作も比較的軽く性能も高いのですが、日本語化が遅れていたことと、通の方にはコマンドプロンプト版でセカンドオピニオンとしての利用法が好まれていたために、他社の対策アプリに若干の遅れをとっている感のあります。わたしはWindowsもMAC版も利用していますが、検知能力は確かに高く、サイト制作用のJavaScriptで、ローカルアクセスをするものまで、キッチリと反応してくれます。やや判定は厳しめなので、誤動作と思われる向きもあると思いますが、今までの利用でシグニチャのミスによって重大なファイルや、特定のアプリが誤検知対象になったことはほとんど有りませんので、逆に安心できると言えるでしょう。
Virus Scanner Plusには常駐機能がありますので、普段は利用を意識することはありません。時々、Macの再起動時に管理画面が表示されることがありますが、あまり気にせず利用しましょう。
無料版のBitdefender Virus Scannerとの違いは、定義ファイルの自動更新(Auto-updates)、継続監視(Continous protection)です。
また、Bitdefender Virus Scannerと比べてScan Running Applicationsの項目がありません。どうやら、継続監視機能で自動的に監視しているようです。この継続監視機能はいわゆる常駐型のプログラムではなく、指定されたフォルダ以下のファイルにアクセスする時のみ、自動的に検疫を行っています。常にフォルダを監視しているわけでは無いので、パフォーマンス、CPU/disk負荷を考えると合理的ですね。
初回起動時には監視をするフォルダを指定してVirus Scanner Plusのアクセスを許可する必要があります。「Grant access」をクリックして設定しましょう。表示されている以外のフォルダを監視したい場合には、Finderで表示したフォルダをドラッグ&ドロップして追加設定をしましょう。
Virus Scanner Plusの場合、後はほとんどすることがありません。アプリ自体が自動的に定義ファイルのアップデートと検疫を行ってくれます。
さて。
今回のXcodeGhost騒動ですが、やはり一番の問題は開発者のセキュリティ意識の低さと言えるでしょう。開発環境を正規のルート以外から入手するという点もさることながら、開発者たるもの、常に開発環境をクリーンに保つ努力と意識を持つべきではないかと思います。
最も被害を受けるのは、一般の利用者なのですし、リテラシーが低ければ低いほど被る被害が大きくなるという点で、より理解のある者がより大きな責任を持つべきです。