お時間のない人のために、先に結論です。下記が当鑑定団のお勧めフォントです。
選定基準は「綺麗で物書きに扱いやすい等幅フォント」です。
- Windowsをご利用の方
- ゴシック(Sans-Serif)、明朝(Serif)共に
- 等幅フォント: MeiryoKe
- プロモーショナルフォント:メイリオ
- MACをご利用の方
- ゴシック(Sans-Serif)
- 等幅フォント:Menlo
- 上記以外のフォント
- 標準のまま(ヒラギノ)
ご覧の通り、MAC上の等幅明朝フォントのお勧めはまだありません。 まあ、等幅明朝の利用機会は非常に少ないので、とりあえず我慢しましょう。
ちなみに当鑑定団での等幅フォントとは、半角文字2個分が全角文字1個で、綺麗に並ぶ、です。等幅でも(半角x2)=全角でないものは、選外です。
MACの等幅フォントといえば、OSAKA-等幅でしょ!という方もいらっしゃるでしょう。どうしてMenloなのかは、以下で。
お勧めがOSAKAフォントでない理由。たった一つです。海外産のアプリに多いのですが、OSAKA-等幅が設定できないものがあるからです。Menloは世界共通のようで、これを設定できないアプリはなさそうです。同じ等幅フォントであるMonacoでもいいのですが、単純に好みでMenloを選びました。 Menloは新しいフォントのため、登場した時期には相性の問題があったようですが、さすがにもう大丈夫でしょう。
・・・昔々
Windowsのみを利用していた時には、MSゴシックとMS明朝が、あまりにも読みにくいために、そして液晶モニタ全盛期に突入してもなお、ナナオのトリニトロン・モニタを使っていましたので、あれこれと工夫をしていたのでした。Windows XPでメイリオをインストールしたり、ディスプレイドライバを調整したり。
MacBookがメインマシンになってからは、MACの標準フォントは綺麗だし、旧型(Proが冠されないグレードのモニタの意味です)のMacBookでも充分な品質の液晶モニタですから、さしてフォントにこだわることもなく、長らく過ごしていたのですが・・・
最近、Windows 8.1のタブレットを利用する頻度が上がり、ふと、思ったわけです。
「4世代のバージョンを経ても、どうしてこんなにフォントが読みにくいの?」
お目々がお年頃で弱ってきたことは確かですが、 それにしてもMACと比較するとWindowsの文字は読みにくい。iPhoneはもちろん、Androidタブレットと比較しても、です。
んじゃ、いっちょ、フォントの設定を見直しますか!
で、唖然。
え〜。いまだに標準フォントがMSゴシック指定なの?
仕事柄、優先するのはブラウザとテキストエディタですが、どれもこれもMSゴシックが指定されています。システム系の表示はメイリオなので、まあ、Windowsも綺麗になったね、なんて思っていたのですが。
20年以上昔に開発されたフォントですよ、MSゴシックとMS明朝は。いまだに現役。いまだにデフォルト。
ということで、各々のフォントを指定し直そうとして、はたっと困りました。
ないのです。無い。
MSゴシックに替わる「等幅フォント」が、Windows上にはありません。 今も。
ということで、やっぱり、昔と同じようにフォントを別途用意することになったのでした。MeiryoKeについては、こちらのウェブサイト「ことば・その周辺」を参考にされると良いでしょう。かなりディープな内容なので、深みにはまらないようにご注意ください(笑)。フォントの設定だけで数時間が吹っ飛ぶほどのこだわりのノウハウが記載されています。
20年以上経っても、MSゴシックに替わる等幅フォントが一般に広まっていない、という事は、やっぱり需要が少ないからなんでしょうねぇ・・・