- OS:OS X 10.8 以降
- 掲載時の価格:2,400円
- こんな方にお勧め:
- ビジネスでメールを利用される方。
- 出来の良いGmailクライアントをお捜しの方。
- Gmailをはじめとするウェブメールをブラウザではなく、デスクトップで操作したい方。
- 複数のアカウントを統合して利用したい方。
- Gmailだけでなく、iCloudメールやHotmail(Outlook.com)も統合したい方。
- チェックポイント:Uniboxは現在、わたしの(ほぼ)メインメールクライアントの位置にあるアプリです。以前にご紹介したように、結局メールというものは属人的なものなので、このUniboxの仕組みは、慣れるともう離れられなくなるくらいに便利です。
まあ、まずはそのメールの文面を見ていただきましょう。(特定の個人や企業についての何某を取り上げる気はまったくありませんので、マスキングしています。)
ご覧の通り、ツッコミどころ満載のメールです。
まさか、あなたがこんな稚拙なスパムメールにダマされることはないと思いますので、早速、笑いのツボを指摘してゆきましょう。
銀行からのお知らせメールを騙った、スパムメールです。当然の様にスパムフォルダに自動振り分けされていました。
(わたしの場合、スパムメールのほとんどが海外から(英語)のものが多いのですが、このスパムメールは日本語だったので、ちょっと興味を引かれてしまいました。)
まず、本文の一行目が「こんにちは!」って・・・「!」?
日本の銀行からの案内メールを騙っているのであれば、もう少し工夫というものがないのでしょうか。たとえ、銀行の騙りでなくともビジネスとして相応しい頭辞があるでしょう。
その後に続く文面も、意味不明です。まったく日本語の文章になっていません。小学生以下の作文能力でしょう。この文面を「セキュリティの問題が発生したので、再登録を促している」らしいと読み取った、わたしの読解力の高さをホメてほしいぐらいです。
メールに署名もありませんし、部署や連絡先の記述すらありません。このメールのどこに信憑性を感ずればいいのか、理解に苦しみます。このメールを書いた人間って、バカでしょう? 少なくともこのスパムメールで騙そうと考えたのなら、人を舐めてるとしか言いようがありません。
さて、このスパムメールが誘導しようとしているウェブサイトは現在接続できないようですから、早々に摘発されたか逃げたのでしょう。また、メールヘッダを解析したところ、差出人の拠点は香港でした。
メールヘッダも、差出人アドレス程度しか偽装していませんでしたので、
Content-Type: text/html;charset="GB2312"
だの、
X-Mailer: Foxmail 4.1 [cn]
だのと、手の内を晒しまくりです。GB2312は中国語の文字コードですし、cnは中国(語)を表します。
ちなみに、日本国内でやり取りされる日本語のメール、特に企業から発信されるメールのほとんどは文字コードにISO-2022-JPを指定しています。百歩譲ってもUTF-8でしょうね。間違ってもGB2312が利用されることはありません。
いやはや、スパムメールの質も落ちたものです。
かつて、感動さえ呼び起こした傑作スパムメール「アリクイの未亡人」を超えるものはいまだにお目にかかったことがありません。もう10年以上も経つのにねぇ。
ふと、ITリテラシーのシーソーゲームって言葉が思い浮かびました。スパム業者側にも我々にもリテラシーの格差が広がっている(大きなギャップができている)気がします。
「アリクイの未亡人」なるスパムメールに興味のある方は、検索エンジンで検索してみて下さい。笑えます。