TotalSpaces2の設定を確認しましょう。
TotalSpaces2はそれぞれのモニターで個別に任意の数の仮想デスクトップを制御することが出来ます。基本的にはMissionControlと同じ(というか、設定は共有されている)です。
こちら↓はMacBook本体のLCD画面の設定です。3列x2行の6画面を設定しています。
仮想デスクトップ毎にそれぞれアプリを振り分けて、画面の切替=アプリの切替となるように設定しています。
一方、外部ディスプレイ↓は3列x1行の3画面を設定しています。
これを上下に組み合わせているので、
外部ディスプレイ 1 2 3という風に並ぶわけです。これをテンキーパッド上に割り当てて、
本体ディスプレイ 1 2 3
本体ディスプレイ 4 5 6
7 8 9の各キーとoptキーの組み合わせでショートカットしています。
4 5 6
1 2 3
こうすることで、本体ディスプレイの仮想デスクトップと外部モニターの仮想デスクトップを「独立して」個別に一気に切り替えることが出来ます。つまり、外部ディスプレイの仮想デスクトップを固定したまま、本体ディスプレイ「だけ」を一瞬で変更することができるのです。
まずは、TotalSpaces2で、各仮想デスクトップにショートカットキーを割り当てます。
設定画面で各デスクトップをダブルクリックして、ショートカットキー(Hotkey)を設定します。デスクトップ番号の1・2・3にはそれぞれoptキー+4・5・6を割り当て、デスクトップ番号の4・5・6にoptキー+1・2・3を割り当てます。ここで数字キーを割り当てるときは、テンキーではなくて、フルキーボードの数字(qwertyの上)キーを割り当てます。
TotalSpaces2ではモニターが異なっても、同じデスクトップ番号には同じショートカットキーが割り当てられます。マウスカーソルがどちらのディスプレイにあるかを判定して、切り替えます。外部ディスプレイで作業中にopt+1を入力しても何も起こりません。そのため、快適にデスクトップ切り替え機能を利用するには一工夫必要です。
ということで、BetterTouchToolの出番です。設定画面から
- キーボードのタブを選んで、
- 「Add New Shortcut or KeySequence」をクリックしてマウスの位置を指定
- 「Attach Additional Action」をクリックしてショートカットキーを設定
単純にショートカットキーを設定するだけでなく、最初にマウスの位置を指定(移動させる)のは、先述のTotalSpaces2の仕様を工夫するためです。つまり、仮想デスクトップを切り替えたい方のディスプレイにあらかじめマウスを移動させてから画面切替を指定することで、ワンアクションで自由にデスクトップを移動することができるようになります。
このBetterTouchToolでの設定時にはテンキーでショットカットを設定します。
補足ですが、どうも切替が思い通りに行かない場合もあるかもしれません。Macのパフォーマンスに依存するようで、非力なマシンでCPU負荷が高い時のデスクトップ切替はタイミングが合わないときがあるようです。そんな時は、マウスの移動とショートカット入力の間に待ち時間を設定すると良いかもしれません。
また、わたしの場合「画面の切替時 ≒ その画面での作業」なので、ダイレクトにマウスを移動させていますが、ショートカット入力後にマウスの位置を元に戻したい場合は、「Save Current Mouse Position」と「Restore Saved Mouse Position」を前後に設定すると幸せになれるかもしれません。
TotalSpaces2を利用すれば、本体ディスプレイ+1枚の外部ディスプレイ以上の機能と利便性を手に入れることが出来ます。
MissionControlで仮想デスクトップ自体は利用可能ですが、BetterTouchToolを組み合わせて、指定のデスクトップを一瞬で切り替えると、本当に作業効率が高まります。
・・・まあ、こんな酔狂な環境の方は少ないかもしれませんが、環境向上の一助になりましたら。